■ 環適デモのつづき2017.6.16

 治療的介入の導入は端座位姿勢における姿勢アライメントの観察と、それを裏付ける身体各部位間の相互作用関係を確認していく作業から始めます。

 姿勢アライメントは前回述べたように極端ではないが定型パターンの要素は全て認められました。
 注目点として強調したことは骨盤の麻痺側への偏倚と股関節の内転固定だったと思います。なにぶん1週間近く前のことなので記憶がおぼろげになりつつあるのですが、通常のデモではそうしているので、今回もそのようにしたはずです。

 この状態がどのような姿勢緊張の相互作用関係に基づいているのかは、力尽くで骨盤の位置を修正し、その操作がもたらす影響の拡がりによって比較的簡単に確認することができると考えています。
 それは、そもそも骨盤の偏倚が姿勢の固定的な支持として働いているということ、そしてその結果というか、その為にも片麻痺者で言えば麻痺側、健常者では固定優位側の上下体幹の緊張を相対的に亢進させ連結を強めるということが認められます。
 ですから治療者が力尽くで骨盤の位置修正を行う(ということは麻痺側にかかっている負荷を肩代わりしてしまう)と、おそらく代償的な固定出力の必要が減少する、あるいは体性感覚的に操作刺激を受容して姿勢制御の調整を始めるなどの理由から、相対的に強まっていた姿勢緊張が軽減し上下体幹の固定的な連結が緩和されるという傾向が顕著に認められます。

 確認作業は身体のあらゆる部位で可能です。今回のモデルさんでは担当OTさんに他動的な上肢の挙上で比較してもらいました。

 ところで記憶力の弱い私にとってそろそろ心許ない事態に陥りつつあります。先日6月17,18日の週末は宮崎での環適ACTでした。そこで65歳になる男性、左片麻痺の方にモデルを依頼したデモンストレーションを行ったのですが日にちが近い分そちらの記憶が重なってしまい正確な場面進行の想起が困難です。

 次回からは(いつまで続けられるのか不安ですが)、右と左の比較というテーマで2回のデモを総括しようかと思います。


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