■ 14さすがにおめでとうはやめます2017.2.11

 このコラムを我慢強く読んでくれている人がいるとしたら、「確か整理に入ると言っていたはずなのに?また実験の話かよ!」なんてつぶやいているだろうと思いながら続けます。
 そもそも夢なんてものは取り留めないのものなんです。

 第一の実験では「はてなんだろう反射」あるいは定位反応を観察している。
危険を素早く察知するためには欠かせない機能だ。

 情報源に視線を向ける機構は最終的に上丘と前庭によって発動、および調整されると言われる。そして、外眼筋群と頸筋群には同時に運動指令が送られる。

 単なる運動として顔を左右に向けてみると、頚部の回旋域には定型パターンの非対称性を反映した左右差が認められる。
 
 ところがこの実験のように探索反応の発動が促されるとその定型的な姿勢緊張の状態が転換あるいは調整されるということだ。

 ここで確認できる現象はさらに簡便なやりかたでも認めることができる。
まず相対的に回旋域の狭い側に顔を向けてもらい、つぎにそこからさらに後方に視線を移動するように要求するとそれまでの制限は解除されて頸部の回旋域が広がるのだ。

 我々が備えているこの機能は日常的にはどのように発揮されているのだろう。
想像でしかないがおそらく漫然としたウィンドショッピングでは頭部の回旋域には非対称性を残していることだろう。
ところが気になる商品が制限域の側の視野をかすめた瞬間、とたんに制限は解除されるに違いない。
しかも理論的には歩行パターンにも変化が起きているはずだ。

 


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